2012/10/23

イスラエル海軍が公海上で人道支援船を不法に拿捕


2012年10月21日日曜日
Saed Bannoura - IMEMC News

国際海事法に違反する行為で、イスラエル海軍は、楽器や建築資材を含む人道支援物資を運んでガザ回廊に向かっていた人道支援船、SV Estelle号に乗り込んだ。これらは、イスラエル軍により、まだガザ搬入を禁止される何千もの品目の中にある。


スウェーデンを出立する前のEstelle号 (image from the Freedom Flotilla coalition)

フィンランド旗を掲げたSV Estelle号は、(1948年のイスラエルの乗っ取りと生来の住民追放以前、パレスチナの町、イスドゥードとして知られた)イスラエル港、アシュドッドに曳航された。元カナダ国会議員と、パレスチナのイスラエル占領を放棄したイスラエル軍元兵士何人かを含む30人の乗客と乗組員はすべて、イスラエル軍により拘留された。

イスラエル首相、ベンヤミン・ネタニアフは、人道支援活動家たちの目標が「イスラエル非合法化」と語り、「ガザに人道危機はない」と主張して、船を拿捕したイスラエル海軍を賞賛する声明を発表した。

国際支援船に対する攻撃は、ガザの男・女・子どもすべてを1200カロリー「食事制限」に固定するのに必要な食糧量をイスラエル職員たちが計算し、その食糧量が、包囲の沿岸回廊に、ただちょろちょろと入ることを許すとのイスラエル政府からの漏洩文書が明らかにした僅か数日後に起こる。この種のカロリー値(一般的成人の摂取カロリーの目安:だいたい1800kcal~2200kcal前後:訳注)と住民への集団懲罰は、イスラエルが批准する第4ジュネーヴ条約への直接の違反である。

加えてちょうど2週間前、国連は、ガザに於ける人道危機が、15年未満で、全回廊が居住不可能となるだろうほど非常に過酷と述べる報告書を出した。現在、ガザ住民の3分の2が、生存を国連の食糧支援に依存する。

ガザ回廊から/への物品と業務の輸出入は、イスラエルがガザの陸・海・空の封鎖を課した2006年、虐げる停止に追い込まれた。イスラエル空軍は、先立って、新たに建設されたガザ国際空港を砲撃して破壊し、以来、ガザ上空を厳しく支配してきた。許可される唯一の空域往来は、ガザ回廊の住民を砲撃するためのイスラエル空軍任務のみだ。

元カナダ立法者の妻、Eva Manlyと船乗者、James Manlyは、AP通信社に、「人道支援物資と少数の人びとを載せた1艘の船が、イスラエル軍にどのような脅威となるのか想像し難い」と語った。

ガザのハマース党報道官は、船のイスラエルによる拿捕を海賊行為と名指した。

原文:International Middle East Media Center

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