第53回ヴェニス・ビエンナーレにパレスチナ・パヴィリオンが造られるそうです。キュレーターはアメリカ在住のパレスチナ人、サルワ・ミクダディ。ヴェニス・ビエンナーレにパレスチナ・パヴィリオンと聞いて、隔世の感、やはり時代は動いているのだなあ、と、思わない訳にはいきません。
モナ・ハットゥーン、ロンドンに住むパレスチナ作家、パレスチナにおける現代美術の草分け的存在で、何度かニッポンの美術館の招待を受け、来日したこともありました。レバノンで生まれた彼女が、イギリスを旅行中、ベイルート空港がイスラエル軍によって封鎖、レバノンに戻ることができなくなって、結局イギリスで美術を学ぶことにしたのでした。イスラエルのベイルート侵攻がつくった作家といっても過言ではありません。
ヴェニス・ビエンナーレに出品するのは、モナ・ハットゥーンの次世代作家たち、しかし、彼女の与えた影響は計り知れないと思います。
2009/02/21
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